JAHOU_LOGO
→ Home
JAHOUについて
line
■本協会について
line
■本協会会員紹介
line
本協会事務局
line
本協会会則

日本ハンズオンユニバース協会について

 HOU(Hands-On Universe)は、アメリカで始められた、高校生のための科学教育プログラムです。このプログラムに参加した高校生は、本格的な天体観測用望遠鏡を用いて自分自身の観測を行うこともできます。その観測で得られた天体画像は、教室のコンピュータにネットワークを通して取りよせられ、用意された画像処理ソフトを使って処理し、データの可視化や解析が行えます。

 現在このプログラムには、7つの課題をもつカリキュラムにしたがって、丁寧な教科書(ワークブック)が用意されています。その中には、木星衛星の運動を追跡することで木星の質量をケプラーの法則により決定するという課題や、銀河の写真から超新星を見つけ出す課題、散開星団のHR図を作成し恒星の進化について考察する課題など、とても興味深いものが含まれています。そして、それぞれのトピックスについて作業をしている間に、幾何学や三角関数、対数などの数学、ケプラーの法則などの物理、星の進化や星の明るさの観測方法などの天文学、そしてコンピュータの使い方などが自然と身につくよう、工夫がなされています。

 特筆すべきは、生徒が自分自身の興味関心に従い、新しい発見を体験することを主目的に置いている点です。その過程において教員は一人の協力者でしかありません。教員が生徒に知識や技術を台本にそって一方的に教え込むという従来の教授法とは明らかに異なる「オープンエンド」の新しい教育観をまさに実現しているものと言えるでしょう。一つの画像から子どもたちが何を発見しても学び取ってもかまわないのです。このため、教授法を含めた指導者講習会への参加がHOUに参加する教員には義務づけられています。

 HOU活動は、NSF(全米科学基金)とDOE(エネルギー省)の補助金で運営されています。HOUへ参加している教員や科学館の職員は、米国、スウェーデン、日本、ブラジル等、あわせて300名程度です。HOUスタッフは7名います。

 日本では、戎崎俊一博士(理化学研究所)らが中心となって、このHOUの活動に参加しようという動きが1996年から始まり、日本ハンズオンユニバース協会(JAHOU)を組織し、有志の手によってHOUワークブックが翻訳され、すでに日本語版のワークブックも完成しています。

 HOUのカリキュラムを実践するには、ワークショップに参加することと、年間3万円の会費が必要となります。これによりソフトウェア、画像データ、テキストなどが入手でき、観測をリクエストする権利を得ます。この年会費は、望遠鏡のメンテナンスや新しい望遠鏡施設建設のための資金、ワークブックの印刷代等に使われます。教員や科学館職員は、ワークショップに参加することにより、HOUの指導していくための基礎的な知識を得ることができます。ワークショップは、毎年夏に行う予定です。

 JAHOUでは高校の教職員をはじめ、コンピュータプログラマ−、ネットワーク技術者、アマチュア天文家、科学館の職員、プロの科学者など、より多くの方々の参加を求めています。電子メールが利用可能な方には、JAHOUに関心をお持ちの方々を結ぶメーリングリスト(jahou@jahou.org)にも登録していただけるようお願い致します。各種情報や、意見交換などが行われています。みなさんのご意見・ご感想もお寄せください。

関連図

PDF版はこちらです。
PDFファイルを閲覧したり印刷したりするには、Adobe Acrobat(R) Reader をインストールする必要があります。Acrobat(R) Reader は、 アドビが無料で配布しています。

サイトマップこのサイトについて
Copyrights(C) 1997-2001, JAPAN Association for Hands-On Universe, All Rights Reserved.