VERA計画への参加(VERA入来局の運用)


「VERA」ってどんなもの?(その一)


ひとくちに言うと・・・

鹿児島大学理学部物理科学科は、国立天文台と協力して、VERA計画を進めています。

「VERA」には、日本語で「天文広域精測望遠鏡」という言葉がつけられています。
その四文字は、VLBI Exploration of Radio Astrometryという言葉の略で、

「星が出す電波をVLBIという技術で観測し、星の位置を正確に測る」

という内容です。
全国四ヶ所に口径20メートルの望遠鏡を配置して、同じ星を同じ時間帯に観測します。

VERA各局の配置図。

VERAのターゲットは、私たちの住む銀河系の立体地図を作ることにあります。

夜空に掛かる天の川

みなさんは、夏の夜空に掛かる天の川を目にしたことはありますか?
明るい街明かりがあっても、すこし郊外に足を運んだときに
目にされた方も多いのではないでしょうか。
それは雲のようにぼんやりとした姿で、まさに風物詩ともいえるものですね。

しかしあの天の川は、一体どのようなものなのでしょうか。

夏の夜空に掛かる天の川と その中心部。

それは遠い昔から人の知的欲求の対象でした。

天の川に望遠鏡を向けてみると、ぼんやりとした光の帯に見えるその姿は、
実は小さな星がたくさん寄り添っているものなんだ、ということがわかります。
光学式望遠鏡が登場し始めた17世紀ごろから天の川の星の分布が
少しずつ調べはじめられると、実は私たちが住む太陽系も、その天の川という
星の集まりの中のひとつであることがわかってきたのです。
そして、天の川の最も明るい部分、つまり星が密集した部分を中心として、
太陽を含めた無数の星たちがその周りをまわっている姿が考えられてきました。
これを天の川銀河系といいます。

でもその姿はまだ誰も知らない・・・

しかし、夜空を見上げて目に入る星からは、

という、主に二つのことしかわかりません。
ここで重要なことは、

「私たち人間の目は、銀河系をつくるひとつひとつの星の
奥行き方向の位置関係を知ることができない」

ということです。

これを年周視差や、VLBIという電波天文学で発展した技術を使って
これまで観測を行ってきましたが、やはり星は非常に遠くにあるため、
かなり大きな誤差を持った結果が出ていました。

年周視差を用いた天体の三角測量。

それは電波望遠鏡がひとつの星しか見ることができないため、 
地球大気のゆらぎの影響によって天体の像が揺らいでしまい、
正確な位置を測ることができないということに原因があったのです。


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