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本センターでは、地球太陽系が属する銀河であり、その一部が天の川として見える天体、天の川銀河に関連する分野について広く研究を進めています。 研究手段としては、電波観測、赤外線観測、シミュレーション天文学のほか、 地球惑星物理や時空構造の研究も行っています。

電波天文学とは…

天体が発する電波を地上で受信し、その特徴を調べることで 電波を発する天体の状態や性質を解明する学問分野です。
観測には電波望遠鏡を用います。これは、宇宙から到来する電波を 高感度で捉え、人間が認識可能なデータとして記録できるようにする装置です。 鹿児島大学が運用に関わっている、国立天文台VERA望遠鏡や 長野県にある国立天文台野辺山45m電波望遠鏡のほか、 世界各地にある望遠鏡やそこで得られたデータを使って研究を進めています。
研究対象には、天の川銀河自体のほかに、 星形成領域、脈動型変光星、星間ガスなどがあります。

赤外線天文学とは…

天体が発する赤外線を地上や軌道上でとらえ、その特徴を調べることで 赤外線を発する天体の状態や性質を解明する学問分野です。
観測には赤外線望遠鏡を用います。これは、宇宙から到来する赤外線を 専用のカメラで捉え、デジタル画像として記録できるようにした望遠鏡です。 鹿児島大学が所有・運用している、1m近赤外線望遠鏡や、 名古屋大学が南アフリカに設置した赤外線望遠鏡IRSFを用いた観測を行うほか、 世界各地にある望遠鏡や天文衛星で得られたデータを使って研究を進めています。
研究対象には、天の川銀河自体のほかに、 脈動型変光星や中性子星合体を含む突発天体などがあります。

シミュレーション天文学とは…

物理の法則に基づき、宇宙で起こる現象をコンピュータの中で再現し、 見つかっている現象の原因を探ったり、未発見の現象を予言する研究手法です。 用いる物理学は、力学や重力に加え、 流体力学、電磁流体力学、輻射輸送論などがあります。
天体を多数の質点の集団として扱う計算方法や 空間的に細かく分割した要素同士の相互作用に基づいた計算方法などが 用いられます。
研究対象には、天の川銀河自体のほかに、 その中心に位置する超大質量ブラックホールとその周囲の星間物質、 形勢途上の恒星やその周囲での惑星の形成 などがあります。

天の川銀河とは…

画像提供:国立天文台4D2Uプロジェクト
太陽系が属する銀河のことで、その一部が夜空では天の川として見えます。 太陽のような恒星がおよそ1000億ほども集まった天体で、 多くの星雲も見られます。
これらの天体がどこでどのような状態なのか、それらの相互関係がどんなものなのかを 調べています。

星形成領域とは…

恒星は星間ガスが自らの重力で集まって形成されます。 その際に、ジェットを生じたり、強い電波やX線放射を生じることがあります。
オリオン星雲やおうし座分子ガス雲が有名な星形成領域ですが、 宇宙には他にも多数あります。これらには共通点も多いのですが、 さまざまな違いもあります。 これらをいろいろな方法で観測し、どのような過程で星ができるのかを調べています。

脈動型変光星とは…

太陽程度の質量の恒星が、進化の末期に達する天体で、赤色巨星ともよばれます。 数十日以上の間隔で周期的に明るさが変わることが知られています。 変光周期の範囲や変光パターンの違いから、 ミラ型、半規則型など、いくつかの型に細分されています。
恒星から大量のガスが失われつつあり、恒星の周囲からは それに流されたガスの塊から強い電波放射(メーザー放射)が見られます。