研究テーマ


天の川銀河は、太陽系が属する恒星の大集団です。 宇宙全体の進化を知るためにも、恒星や星間ガスの進化や環境による影響を知るためにも最適な天体であり、 両者を繋ぐ研究を進めるためには鍵となる天体なのです。

こうした背景の下、 天の川銀河研究センターでは、4つのテーマに基づき天の川銀河に関連するテーマを追求していきます。

  1. 6次元天文学
  2. 宇宙物質循環
  3. 高度観測技術開発
  4. 宇宙生命環境

6次元天文学


精密位置天体観測により天の川銀河内での天体(特に恒星)の距離や天球上での位置と固有運動や視線速度を調べることにより それらの天体の3次元での位置と運動をすべて決めることができます。 こうして得られる、3+3=6次元の情報に基づいて天の川銀河の構造と運動を観測による直接調べ、 理論シミュレーションの結果と比較することにより、天の川銀河の実態を文字通り立体的に調べることができます。 このような研究は宇宙の中で天の川銀河だけで可能となるのです。

宇宙物質循環


天の川銀河内で星間ガスや恒星は、何億年という時間スケールで、相互にその姿を変えています。 大規模観測が可能となったことで、これらの相互関係を調べ、周囲の状況とを比較することにより、 宇宙の中での物質の変転について、特に、解明が進んでいない、恒星からの物質放出から恒星の誕生までの間に当たる 宇宙物質進化の“暗黒面”を解明して行きます。

高度観測技術開発


天文学の観測では極限的な性能を持つ装置が必要となります。 それに要する技術開発は市場に追従するのとは別の、まったく画期的なイノベーションをもたらすことは 過去の歴史が証明しています。 天の川銀河研究センターでは、こうした技術開発にも力を注ぐことで、 世界初の技術を開発していきます。

宇宙生命環境


宇宙には地球以外にも生命が存在しているのでしょうか? 人類長年の疑問であるこの問に科学に基づく答が得られる可能性が高まっています。 1995年には太陽系外に惑星が実在することが証明され、 こうした惑星系がどのようにできたのかについての研究が世界的に進んでいます。 天の川銀河研究センターでは地球物理学や医学系の研究者も加わることで、 宇宙環境下での地球生命から生命の存在環境としての地球や太陽系外惑星系に関する研究まで 総合的に研究を進めることで、この謎に迫っていきます。