研究内容の紹介


ミラ型変光星の可視光モニター観測

当研究室では国立 天文台のVERA計画と連携してミラ型変光星の周期光度関係を検証 することを目的としています。

この研究ではまず、同じ天体に対し、VERA計画により正確に求め られる天体までの距離と、これまで用いられてきた脈動変光星の 周期光度関係を用いた距離測定で求めた距離とを比較する。この ことで周期光度関係による距離測定の精度が検証され、これによ りVERAでは観測距離を求めることができない天体までの距離をよ り正確に測定することが可能となります。

鹿児島大学の1m光・赤外線望遠鏡では、2002年よりVERAの 観測天体でもある合計379の天体について、変光周期を求める ためのモニター観測を行ってきました。

これまでの観測で379天体中257天体について変光を検出し、 そのうち新発見の天体109を含む161天体が過去の観測では 変光周期を求められていないものであり、変光周期も求まりつつ あります。

今後は、観測を継続し、順次変光周期を求めていく予定です。


銀河のアーム構造へのアプローチ

我々の住むこの銀河系は「渦巻き型の銀河」であると予想さ れているが、その実際の姿は未だはっきりと解明されていません。

この問題に対し新たに搭載された赤外線カメラを用いて研究して いきます。

現在、ミラ型変光星は銀河のアームに集中していると考えられて います。

ミラ型変光星の周期光度関係を用いることにより、その星までの 距離を推定することがでます。一方で、星の色を理論モデルに当 てはめることで星の年齢を求めることが可能であるため、これら の組み合わせにより、銀河系内のミラ型変光星の分布と年齢を把 握し、銀河の構造とミラ型変光星の関係を調べていきます。

現在観測を開始し、徐々に光度曲線が描かれ始めています。



晩期型星の観測

鹿児島大学の1m光・赤外線望遠鏡が主に観測 対象としているミラ型変光星などの晩期型星ではその星自身のガ スを周りの空間に吐き出す「質量放出」が行われています。

この質量放出は、星の晩期進化に影響を与える重要な現象であり、 未だ理論的、観測的に未解明な現象です。我々はこの晩期型星の 観測し、周期、光度を求めこの問題に迫りたいと考えています。

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